「佐渡島の金山」の世界文化遺産の国内推薦方針を伝える新潟日報号外が28日、新潟市中央区の佐渡汽船新潟港ターミナルで200部配られ、乗船客らが次々と手に取った。佐渡市内のスーパーや同区の新潟日報メディアシップなどにも計600部置かれた。
佐渡市の複合商業施設で号外を読んだ佐和田地区の男性会社員(32)は「世界遺産に登録されれば、佐渡の観光客が増え、島内の経済も活発になる。推薦を機に、日韓の歴史的な問題も解決する方向に向かってほしい」と期待した。
新潟港ターミナルで号外を受け取った新潟市北区の主婦(79)=佐渡市出身=は「観光客が増えるのはうれしいが、人口が減る中で維持管理するには島民の負担も大きいはず。愛着ある地元には発展し続けてほしい」と話した。
佐渡と観光交流を進める上越市民の期待も大きい。上越妙高駅の土産物店女性店員(28)は「小木-直江津航路の縮小もあり、客はだいぶ減った。世界遺産の登録が実現し、また客が増えてくれれば」と願った。