半導体メーカーのサンケン電気(埼玉県)は4月7日、主力の車載向けパワー半導体の生産子会社を、5月に新潟県小千谷市に設立すると発表した。半導体受託製造のJSファンダリ(東京)の新潟工場(小千谷市)の一部を借りて改修し、2024年後半の量産開始を目指す。投資額は約80億円の見込み。JSファンダリも新潟工場の増強に乗り出す計画で、小千谷市での半導体分野の投資が活発化している。

 子会社は「新潟サンケン」。JSファンダリの既存建屋を賃借し、一部を改修して生産設備を導入する。面積などは非公表。建物を新設する必要がなく、稼働までの期間を短縮できる。約100人の新規雇用を予定する。

 海外の取引先の旺盛な需要...

残り540文字(全文:840文字)