
パワー半導体ウエハーのイメージ
印刷大手の凸版印刷(東京)が、半導体受託製造のJSファンダリ(東京)と協業し、電気自動車(EV)やデータセンターなどで需要の伸長が見込まれるパワー半導体事業に参入した。営業や設計は凸版印刷が行い、製造は新潟県小千谷市にあるJSファンダリ新潟工場が担う。凸版印刷は分業化でパワー半導体の安定供給体制を確立し、2027年度に関連事業で30億円の売り上げを目指す。
凸版印刷はこれまで、コンピューターの演算に使う「ロジック」やデータを記憶する「メモリー」といった半導体分野で、設計から製造までを受託する半導体OEM(相手先ブランドによる生産)を提供してきた。JSファンダリと協業契約を結び分業体制を取るこ...
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