「佐渡島の金山」の道遊の割戸
「佐渡島の金山」の道遊の割戸

 世界文化遺産登録を目指す「佐渡島(さど)の金山」が、日韓関係の新たな外交問題に発展した。韓国が「朝鮮半島出身者が強制労働させられた場所」として反発する一方、日本政府は「韓国独自の主張は受け入れられない」と応酬して平行線だ。互いの歴史認識が食い違うなかで、日本政府はどう対応し、世界遺産登録を実現すべきか。外務省政務三役として日韓関係を扱うアジア大洋州局を担当した経験がある新潟県関係国会議員、自民党の鷲尾英一郎・前外務副大臣(2020〜21年在任)と、立憲民主党の菊田真紀子・元外務政務官(2010〜11年在任)に聞いた。(東京支社・渡辺みなみ、遠藤寛幸)

◆国内外で正しい情報、知識を伝える
鷲尾英一郎氏(前外務副大臣)

-外務省などに一時は推薦見送り論が出る中、...

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