来月3日の閉店が決まった正香園上越店。「支えてくれたお客さんに感謝の気持ちを伝えたい」と語る松木成徹社長=上越市本町5
来月3日の閉店が決まった正香園上越店。「支えてくれたお客さんに感謝の気持ちを伝えたい」と語る松木成徹社長=上越市本町5

 新潟県上越市高田地区で34年間営業してきた本町5の製茶販売「正香園上越店」が3月3日に閉店する。能登半島地震で入居するビルの外壁などが損傷し、安全が確保できないため。上越店を営む正香園(糸魚川市)の松木成徹(よしゆき)社長(52)は「ビルは老朽化も進んでおり、客や従業員の安全が保証できない。残念だが仕方ない」と話している。

 正香園は上越店のほかに、雪室で熟成させたお茶を使ったスイーツなどを販売するプリン専門店「雪の香テラス」を上越市内で2店舗運営している。今後はプリンなどスイーツ販売に注力するほか、雪の香テラスでの茶葉の取り扱いを増やす。

 正香園上越店は1989年に営業をスタート。静岡や宇治...

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