
従来ならコメが保管されているはずの倉庫が、2月の時点でほぼ空になっている=三条市
食料の寄付を募り、困窮世帯などに配布する「フードバンク活動」に取り組む新潟県内の団体が、寄付不足で運営危機にひんしている。新型コロナウイルスの影響で発生していた企業からの食品寄付が大幅に減った一方で、物価高などで利用者は依然多いためだ。必要な人への支援が追いつかなくなる恐れもあり、関係者は「支援を途切れさせるわけにはいかない」と協力を呼びかけている。(報道部・中山朝子)
「本来は20トン保管できるのですが…」。新潟県フードバンク連絡協議会事務局長の小林淳さん(53)は、コメを保管する倉庫を前に表情を曇らせた。例年なら、秋に寄付されたコメをいっぱいに詰め、年間を通して配布していく倉庫が、既に空...
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