
新潟産業大学の学長時代、学内に設置した「モンゴル文化研究所」の看板を掛ける北原保雄さん(中央右)=2016年、柏崎市軽井川
「明鏡国語辞典」の編さんに携わった日本語学の権威で、新潟県柏崎市出身の新潟産業大学元学長、北原保雄さんが2月22日、87歳で亡くなったことを受け、地元の柏崎市で悼む声が広がった。北原さんは新潟産大の学長として故郷での地域貢献に情熱を注いだ。生前、交流があった人々は死去を惜しむと同時に、北原さんの思い出を振り返った。
柏崎市にある新潟産業大の学長を2013年から5年間務めた北原さんは地域貢献を掲げ、柏崎地域の歴史や文化を学ぶ拠点「柏崎研究所」を16年、学内に創設した。研究所の前所長で、新潟産大客員講師の春日俊雄さん(72)は訃報を聞き、「まさかと驚いた。ほとばしる情熱で駆け抜けてきた人生だった...
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