山元遺跡で出土した弥生土器(県提供)
山元遺跡で出土した弥生土器(県提供)
物部神社所有の「経櫃」(県提供)
藤布を使った仕事着「オツヅレ」(県提供)
木綿の布を織るために使う糸巻きなどの道具(県提供)

 新潟県文化財保護審議会は2月29日、村上市の「山元遺跡出土品」(280点)と柏崎市の物部神社が所有する「経櫃(きょうびつ) 応永十五年銘」(2合)、長岡市の県立歴史博物館が所蔵する「新潟の衣生活資料」(546点)の計3件を県文化財に指定するよう花角英世知事に答申した。3月下旬の県報告示で正式決定となる。県文化財は計395件となる。

 国指定史跡の山元遺跡は高台に濠を巡らせた「高地性環濠集落」で、弥生時代後期に最盛期を迎えた。戦いに備え、防御性を高めたと考えられている。

 ガラス小玉、金属製品といった出土品の中で、弥生土器は東北系を中心に、西日本系や北陸系も混じる。北海道などで見られる続縄文土器も...

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