旧10市町村が2004年に合併し、新潟県佐渡市が誕生して3月1日で20年を迎えた。合併を機に公共施設や下水道などのインフラ整備が進み、人件費も圧縮された。一方、少子高齢化により福祉関連の経費が上昇するなど財政状況は年々厳しくなっており、慎重な財政運営が求められている。

 インフラ整備で活用されたのが、市町村合併による優遇措置の一つ「合併特例債」だ。返済額の7割が地方交付税で手当てされるのが特徴。消防本部新庁舎やJA新潟県厚生連佐渡総合病院、...

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