興和と長岡技科大が共同開発したロボット。消雪パイプを調整する作業員の動きに合わせて自動で進む=長岡市

 土木工事の興和(新潟市中央区)と長岡技術科学大学(新潟県長岡市)は、降雪期の前に消雪パイプを調整する作業員の安全を守るため、人工知能(AI)技術で自動走行し、通行車両に注意を促すロボットを開発した。作業員の前を走る先導車と後ろに付く後続車の2台一組で、いずれもカメラを搭載し消雪パイプや人を検知する。交通誘導員ら人手の削減につながる技術で、来冬前の実用化を目指す。

 長岡市発祥といわれる消雪パイプは、降雪期前に作業員が工具で穴のつまりを取り除いている。通行車両の流れを止めずに行うため、前後に交通誘導員を置くが、繁忙期には作業の集中や人手不足が課題となっている。

 ロボットは2020年度に開発を始め...

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