
男子100メートルバタフライ決勝 2位でパリ五輪出場を決めた水沼尚輝(奥)=東京アクアティクスセンター(長岡支社・新井田悠)
[競泳パリ五輪選考会・3月24日、東京アクアティクスセンター]周りのレーンには、一切目もくれない。「自分自身の泳ぎに徹するだけ」。男子100メートルバタフライ決勝で、水沼尚輝(新潟医療福祉大職員)は一新したフォームを信じ抜いた。5選手が52秒を切る大激戦を突破した。
新フォームでイメージするのは「イルカ」の泳ぎ。以前よりゆったりとして見えるが、いったん水を捉えると力強く伸びていく。
前半は4位ながら、想定通りの24秒06で折り返すと、加速は止まらない。「ほぼ...
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