「越後毒消し売り」の女性をモチーフにした作品を解説する山内若菜さん(左)=新潟市西蒲区のにいだやギャラリー野衣
「越後毒消し売り」の女性をモチーフにした作品を解説する山内若菜さん(左)=新潟市西蒲区のにいだやギャラリー野衣

 原発や新潟水俣病を題材に創作している画家・山内若菜さん(47)=神奈川県藤沢市=の個展が4月11日、新潟市西蒲区のにいだやギャラリー野衣(のい)で始まった。かつて西蒲区(旧巻町)で建設が計画された巻原発をテーマに、原発建設予定地でもあった旧角海浜(かくみはま)村の女性をモチーフにした巨大な作品など、約50点を展示している。

 山内さんは、東京電力福島第1原発事故で被ばくした牧場などを独創的な手法で描いている。2023年、新潟水俣病を題材にした作品を制作する中で、新潟県に巻原発計画があったことを知り、今回の個展のテーマに選んだ。

 メイン作品は、縦2・3メートル×横4・5メートルの「角海浜の女たち...

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