
大河津分水工事の殉職者を追悼した慰霊式=燕市大川津
信濃川から日本海に注ぐ、大河津分水路の建設や補修工事などで亡くなった人を追悼する「第89回殉職者慰霊式」が4月20日、新潟県燕市大川津の信濃川河川事務所大河津出張所の慰霊碑前で営まれた。地元首長ら30人が出席し、越後平野を洪水から守るために命を落とした先人をしのんだ。
大河津分水は1870年に着工し、1922年に通水した。慰霊碑には、明治〜大正時代の工事や、その後の維持管理工事などで殉職した100人の名前が刻まれている。
式は国土交通省の大河津出張所が主催。式典で、慰霊式協賛会会長の鈴木力・燕市長は「分水路が人々を水害の苦しみから解き放ってくれた。礎を築いた人々に感謝し、殉職者を決して忘れず...
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