
佐渡金山のシンボル「道遊の割戸」。世界遺産登録が期待される中、仮想空間を活用した新たなPRに取り組む
インターネット上の仮想空間「メタバース」を活用して、「佐渡島(さど)の金山」をPRする事業に新潟県佐渡市が乗り出す。主な対象は、疑似体験で好奇心を満たしたい国内外の若年層。金山の歴史や文化的価値に触れることができるコンテンツを制作する。新たな観光客や佐渡ファン獲得とともに、文化財維持のための財源確保にも役立てたい考えだ。
佐渡市が進めるのは「時空を超えて江戸時代の佐渡にタイムスリップ事業」。事業費は約1500万円で、企業版ふるさと納税の寄付を事業費の一部に充てる。世界遺産登録の最終的な可否が決まる7月末までに完成させる予定だ。
事業では、ネット上に江戸時代の佐渡にタイムスリップした空間を用意...
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