春の登山シーズンを迎え、新潟市西蒲区の角田山で5月1日、西蒲消防署と新潟県警西蒲署が合同で山岳救助訓練を行った。ヘリコプターが出動できない状況を想定し、足場の悪い山道で、人力による搬送を試みた。
訓練には消防署17人、警察署7人の計24人が参加。けがで動けない男性登山客に見立てた人形を担架に乗せ、「大丈夫ですか」「また少し登りますね」など声がけしながら交代で4人がかりで運んだ。急斜面では担架が落ちないようロープで木につなぐなどし、40分ほどでふもとまで慎重に搬送した。

角田山では2023年、高齢者を中心に9件の山岳事故が発生している。西蒲消防署救助隊の永田大貴(ひろき)消防士長(32)は「軽...
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