屈折式はしご車でフェリー甲板上の乗客を救出する訓練=5月9日、佐渡市両津湊
屈折式はしご車でフェリー甲板上の乗客を救出する訓練=5月9日、佐渡市両津湊

 災害時に、フェリーの乗客救出に素早く対応しようと、新潟県の佐渡海上保安署と佐渡汽船、佐渡市消防本部が5月9日、佐渡市の両津港で訓練を行った。カーフェリーを用いた三者合同訓練が実施されるのは両津港では初めて。約30人が参加し、救出時の連携や手順を確認した。

 1月の能登半島地震でカーフェリーの運航に支障が出たことを受け、有事の際の緊密な連携を確認する狙いで佐渡海上保安署が企画した。

 訓練では、着岸中のカーフェリー「ときわ丸」で火災が発生したと想定。市消防本部が2月に新しく導入した屈折式はしご車でフェリーの甲板から乗客を救出したり、フェリー側面のハッチから海保の巡視艇「ときくさ」へ乗客を移動させた...

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