
思いのこもった作品が続々と運び込まれる県展会場=5月18日、新潟市中央区
第78回新潟県美術展覧会(県展・新潟日報社など主催)の一般向け作品搬入が5月18日、新潟市中央区の朱鷺メッセで始まった。出品者は力作を大切に運び込み、少し緊張した面持ちで受け付けを済ませていた。
県展は日本画、洋画、版画、彫刻、工芸、書道、写真の7部門。戦後、文化による復興を目指して1945年に始まり、県内最大の公募展とされる。
搬入作業では、両手で作品を抱えて1人で来場する人や、家族と協力して持ち込む人もいた。新潟市北区の会社員の男性(67)は、高校までを過ごした柏崎市の海を表現した洋画を出品した。「自宅の窓から見たい風景を描いてみた。初めて出品してみたが、周りの人たちはみんな上手だ」と会...
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