重伝建となる小木町の町並みを背に、魅力を語る岡崎拓夫さん=佐渡市小木町
重伝建となる小木町の町並みを背に、魅力を語る岡崎拓夫さん=佐渡市小木町

 江戸時代からの町割りや明治、大正期の建物が現存する新潟県佐渡市小木町が、文化審議会の文科相への答申で、国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されることになった。「大切にしてきた町並みの価値が認められた」と喜ぶ住民たちは、「地域の活性化につなげたい。これからが本当のスタートだ」と気を引き締めた。

 小木町では町並みを生かした地域づくりが以前から盛んで、10年ほど前には重伝建選定を目指した活動がスタート。2018年に「おぎ町並み保存推進委員会」が発足し、市へ保存対策調査を依頼したり、先進地を視察したりしてきた。

 重伝建に選定されると建物の改築などに規制がかかる。住民からは「自分の家はどうな...

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