
山田正司さんが世話をするヒメサユリ畑=5月15日、三条市笹巻
新潟県三条市笹巻にあるヒメサユリ畑が、2023年夏の猛暑を乗り越えて2024年も見頃を迎えた。三条市の山田正司さん(74)が、病気の後遺症を抱えながらも日々心を込めて世話をしてきた。畑に並ぶ淡いピンク色の花に、山田さんは「お年寄りや体の不自由な人が『頑張ろう』と思ってくれたら」と願いを込める。
山田さんは30年ほど前からヒメサユリの管理や栽培を行っている。かつてはヒメサユリ祭りの実行委員長を務め、三条市森町の「ヒメサユリの小径(こみち)」の整備にも携わった。13年ほど前に脳卒中を患い、右手足にまひが残ったが「いろんな人にヒメサユリを見てほしい」と、諦めずに花を育て続けている。
一般的に、山地...
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