
新潟水俣病被害者団体など(手前)に聞き取りを行う立憲民主党の議員ら=6月3日、新潟市中央区
熊本県での水俣病被害者に対する発言遮断問題を受け、立憲民主党の国会議員8人が6月3日、新潟市内で新潟水俣病1965年、新潟県の阿賀野川流域で公式確認された。阿賀野川上流の鹿瀬町(現阿賀町)にあった昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)の鹿瀬工場が、アセトアルデヒドの生産過程で生じたメチル水銀を含む排水を川に流し、汚染された川魚を食べた流域住民が、手足の感覚障害や運動失調などを発症する例が相次いだ。56年に熊本県で公式確認された水俣病に続く「第2の水俣病」と呼ばれる。の被害者から症状や差別の実態をヒアリングした。被害者側は早期の全被害者救済を要望。立憲民主党環境部門長を務める近藤昭一衆議院議員は終了後、被害地域での健康調査の実施などを盛り込んだ法案を今国会に提出する考えを示した。
ヒアリングには、阿賀野患者会など5団体が出席。阿賀野患者会の皆川栄一副会長(80)=新潟県阿賀町=は、...
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