
1977年に新潟市で北朝鮮朝鮮半島の北部にある国。正式名は朝鮮民主主義人民共和国で、通称が北朝鮮。首都は平壌。外務省によると人口は約2578万人(2020年、国連統計部)で、国土の広さは日本の3分の1ほど。朝鮮労働党の指導の下で国家活動を行うとされ、党の総書記は金正恩氏が務める。日本と外交関係(国交)はない。また日本との間に「拉致問題」が存在するが、北朝鮮は「解決済み」と主張している。に拉致された横田めぐみさん1977年11月15日、新潟市立寄居中学1年の時の下校中に失踪。2002年9月の日朝首脳会談で北朝鮮は拉致を認めた。北朝鮮はめぐみさんは「死亡」したとして04年に「遺骨」を出したが、DNA鑑定で別人のものと判明。北朝鮮の説明などに不自然な点が多く、日本政府は生存を前提に再調査を求めているが、北朝鮮は「拉致問題は解決済み」としている。=失踪当時(13)=の父滋さんが亡くなってから、6月5日で4年が経つ。妻早紀江さん(88)が4日、報道各社の取材に応じた。滋さんの写真に「何でこんな大事なことなのに、ちっとも動かなくて何も分からないんだろうね」と語りかけていると打ち明け、進展のない拉致問題1970~80年代、北朝鮮が日本人を連れ去る国際犯罪を重ねた。工作員の教育などが目的とされる。2002年の日朝首脳会談で金正日総書記が拉致を認めて謝罪。被害者5人が帰国し、8人は「死亡」とされた。日本政府認定の被害者は計17人で、北朝鮮は4人を「未入国」と主張している。日本側は説明に不審な点が多いとして受け入れず、交渉は停滞している。への憤りと、支え合ってきた滋さんがいない寂しさを口にした。
拉致被害者の救出活動の先頭に立ってきた滋さんは、2020年に87歳で亡くなった。明るく前向きで涙もろい父親。大好きだっためぐみさんとの再会はかなわなかった。
早紀江さんは「(亡くなった)当初は『頑張らなくちゃ』という気持ちが強かったが、...