
出版した小説「この子ばっかしゃ」を持つ石田哲彌さん=新潟日報長岡支社
新潟県長岡市小貫の僧侶で石仏研究家の石田哲彌さん(81)が自身の前半生を題材にした小説「この子ばっかしゃ」を出版した。戦後間もない頃から高度経済成長期にかけて、石田さんが25歳までに経験した出会いや学びを描いた。「今の時代には合わない生き方かもしれないが、読んだ人に生きる素晴らしさを感じてほしい」と話している。
石田さんは長岡市栃尾地域出身。東京理科大学理学部を卒業後、上智大学理工学部助手、県立高校教師などを経て、現在は長岡市渡沢町の昌興寺の住職を務めている。
「この子ばっかしゃ」は2021年から、文芸愛好家でつくる長岡ペンクラブが発行する「Penac(ペナック)」で連載。編集長の勧めで出版...
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