2023年の現代市。一箱古本市には本好きが集まった=23年6月18日、新潟市中央区
2023年の現代市。一箱古本市には本好きが集まった=23年6月18日、新潟市中央区

 新潟市中央区の学校町通りを歩行者天国にして行うイベント「現代市(いまいち)」が、2024年も6月9日に開催される。学校町商店街の若手が1994年に始め、曲折を経て30年の節目を迎えた。フリーマーケットや古本市など多彩な催しを目当てに多くの人が集まり、初夏の風物詩となっている。

 学校町商店街には最盛期に180近い商店があったというが、1990年代には100余りに減り、駐車場が目立つようになった。こうした状況に危機感を抱いたのが、和菓子店「よし仙」の吉田和幸さん(64)と「大倉酒店」の大倉一浩さん(57)だ。

 当時は若手だった2人が中心となり、学校町商店街の青年部を結成。にぎわいを取り戻したいと...

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