
新潟県佐渡市で福祉施設の閉所が相次いでいる。JA県厚生連は「介護老人保健施設(老健)さど」(中興)を5月末で廃止した。また佐渡市社会福祉協議会は「畑野デイサービスセンターやわらぎの里」(栗野江)の2024年度末で閉じる方針を決めた。いずれも人口減による利用者減、収益の悪化が主な理由。佐渡市の要支援・要介護認定者数は約5270人(17年)から4390人(24年)と大幅に減少している。
老健さどは県厚生連が2000年に設立。在宅復帰を目標にリハビリなど自立支援を行う施設で、定員80人。近年は利用が減少し23年度は定員を60人に減らしたが満たなかった。利用減などで過去10年で黒字は2年のみで、23...
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