上越市内で収穫したヨモギの葉と茎を分ける作業をする福祉施設の利用者ら=上越市板倉区
上越市内で収穫したヨモギの葉と茎を分ける作業をする福祉施設の利用者ら=上越市板倉区

 新潟県上越市内の中山間地にある休耕田で、ヨモギを栽培する取り組みが広がっている。ヨモギは高齢化した農家が多くの手間をかけずに栽培できる「省エネ作物」で所得向上の一助にもなる。健康ブームを背景にヨモギ茶などの需要が高まっており、JAえちご上越では需要に生産が追いつかない状況だ。福祉施設の協力も得て生産・出荷体制の構築が図られている。

 上越市内で生産されているヨモギは、主に団子などの菓子類の材料やお灸(きゅう)用のもぐさとして用いられてきた。ミネラルやビタミン類の豊富さが注目され、近年はお茶など健康面に着目した飲食料品にも使われている。

 こうした需要増を踏まえてJAえちご上越(上越市)や地元農家...

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