カラムシから繊維を取り出す新井高生=妙高市上町の勤労者研修センター
カラムシから繊維を取り出す新井高生=妙高市上町の勤労者研修センター

 新潟県妙高市の新井高校の生徒が、織物の原料となる植物カラムシから繊維を取り出す苧引(おび)き作業を市勤労者研修センターで体験し、伝統文化への理解を深めた。

 カラムシ織り技術の伝承や織物製品の販売などに取り組む「妙高からむし研究会」が、若い世代にもカラムシに親しんでもらおうと企画。選択授業で美術を学ぶ2年生7人が6月10日に参加した。

 生徒たちは研究会メンバーの指導を受け、カラムシの茎の表皮を金属製のへらでそぎ落とし青苧(あおそ)という繊維を取り出した。

 初めて作業を体験した生徒(16)は「思ったより力が必要で大変だったが、きれいにできた時に達成感があった」と話した。

 生徒たちは取り出した青苧...

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