新潟県南魚沼市の霊峰八海山(1778メートル)の山開きが6月30日と7月1日、麓にある二つの神社で行われた。参拝者らが火渡りを行ったりカヤで編まれた茅(ち)の輪をくぐったりして、期間中の登山者の安全と自身や家族の無病息災を祈った。

◆八海神社・汗拭い、神妙に手合わせ「火の道」渡る

 八海山城内口の山開きに合わせて南魚沼市山口の八海神社で6月30日、家内安全や無病息災などを願う神事「火渡り」が行われた。市内外から訪れた参加者は白い煙が立ち上る「火の道」を、素足で願いを込めて渡った。

参加者が家内安全などを願った八海神社の「火渡り」=6月30日、南魚沼市山口

 八海山城内観光協会が主催。八海神社では、毎年6月最終日曜日に登山道の解禁日として入山安全祈願祭を行っている。神社によると、火渡りは半世紀ほどの歴史があるという。

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