ろうそくの明かりで浮かび上がった坂戸山の尾根=6月30日、南魚沼市六日町
ろうそくの明かりで浮かび上がった坂戸山の尾根=6月30日、南魚沼市六日町

 新潟県南魚沼市の坂戸山(634メートル)の登山道に無病息災や五穀豊穣などを願ってろうそくに火をともす伝統行事「百八灯(ひゃくはっとう)」が6月30日、行われた。今年は280本のろうそくの火で尾根が浮かび上がる幻想的な景色を観光客らが楽しんだ。

 坂戸山の百八灯は、約400年前に始まったとされる。担い手不足で一時途絶えたが、2011年に復活した。今年も地元企業や個人からの協賛金を受けて実施した。

 午後7時、ボランティア約30人が坂戸山の薬師尾根コースに並べたろうそくに点火。小雨が降り、時折山に雲がかかっていたが、尾根には柔らかな明かりがともっていた。

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