
佐渡市役所
新潟県佐渡市は6月26日、2025年度の組織改編として、教育委員会にある文化・スポーツ行政の市長部局への移管を検討していることを明らかにした。
市議会総務文教常任委員会で市総務課は、佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。の世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。登録が実現した場合に予想されるにぎわいなどを踏まえ、「佐渡の文化やスポーツ、恵まれた素材を観光に生かすための仕組みづくりが重要」と検討の理由を示した。教委でスポーツ・文化行政は主に社会教育課が担当しているが「課の全てを移管することは考えていない」と説明した。
市は市議会9月定例会で素案を示し、12月定例会での条例案提案を予定している。
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