7月8日に新潟県の下越地方を中心に降った大雨により、新発田市と阿賀町などでは一時、避難指示が発令された。避難所が開設された自治体もあり、道路が通行止めになった箇所もあった。9日には粟島浦村で新たな被害が確認されたほか、各地で大雨警報が出て、関係機関が警戒を続けた。

◆新発田市 6地区、約2700世帯対象に避難指示、6小学校で集団下校

東小学校の体育館に開設された避難所。土砂崩れなどを警戒した地元住民らが身を寄せた=7月8日午後1時過ぎ、新発田市五十公野

 新発田市では7月8日朝から雨が強まった。午前11時40分に山沿いの五十公野、菅谷など計6地区、約2700世帯を対象に、土砂災害の危険に伴う避難指示が発令され、避難所6カ所が開設された。

 避難所が設けられた五十公野の東小学校では、リュックサックなどを携えた住民数人が体育館に身を寄せ、窓から外の様子を眺めていた。夫婦で避難した男性(6...

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