
電柱上の巣で羽ばたきの練習をするコウノトリのひな=7月4日、上越市
新潟県上越市でふ化した国の特別天然記念物コウノトリ4羽は、誕生から2カ月がたった。コウノトリの巣立ちは生後70日となる7月15日前後が目安。ひなは現在、巣の中で羽ばたく練習をしたり、ジャンプしたりして元気な姿を見せており、専門家は「いつ巣立ってもおかしくない」と行動を注視している。
コウノトリの野生復帰に取り組む兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(豊岡市)によると、今年は野外で誕生した110羽が5月中旬から全国で順次巣立っている。
1971年に野生のコウノトリが絶滅して以降、新潟県内初の繁殖例となった上越市の営巣地では5月6日にふ化が確認された。6月17日にはコウノトリの郷公園の職員が現地を...
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