
柏崎総合医療センターの看護師の行田由香さん(右)と春川一樹さん=柏崎市北半田2
新潟県で中越沖地震2007年7月16日、新潟県の上中越沖を震源として発生した地震。新潟県内では柏崎刈羽原発が立地する柏崎市と刈羽村のほか、長岡市で震度6強、上越市や小千谷市、出雲崎町で震度6弱を観測した。内閣府によると、この地震の影響で15人が亡くなり、2345人がけがをした。住家の被害は、全壊が1319棟、半壊が5621棟、一部損壊が3万5070棟。が発生した17年前、多くの傷病者を受け入れた柏崎総合医療センター(柏崎市北半田2)には、災害対応力のさらなる向上を目指して奮闘する2人の看護師がいる。ともに災害医療学の修士号を持つ、行田(こうだ)由香さん(50)と春川一樹さん(42)だ。日常業務の傍ら、災害対応のエキスパートとして、災害時の業務継続計画(BCP)の改訂や、院内教育に奔走している。
地震があった2007年7月16日、行田さんは柏崎市の自宅にいた。急いで病院に向かうと、...
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