新潟市による街区単位の液状化対策で、自治会ごとの説明会が始まった=16日、新潟市江南区
新潟市による街区単位の液状化対策で、自治会ごとの説明会が始まった=16日、新潟市江南区

 能登半島地震2024年1月1日午後4時10分ごろに発生した石川県能登地方を震源とする地震。逆断層型で、マグニチュード(M)7.6と推定される。石川県輪島市と志賀町で震度7を記録し、北海道から九州にかけて揺れを観測した。気象庁は大津波警報を発表し、沿岸部に津波が襲来した。火災が相次ぎ、輪島市では市街地が広範囲で延焼した。を受けた街区単位の液状化水分を多く含んだ砂質の地盤が、地震による強い揺れで液体のように流動化する現象。地表に水や砂が噴出したり、地盤が沈下したりする。土管やマンホールが浮き上がることもある。埋め立て地や干拓地など、緩い砂質で地下水位が高い場所で起こりやすい。条件を満たせば内陸でも発生する。1964年の新潟地震では橋や鉄筋コンクリートの建物といった大型構造物が崩れ、対策工法の開発が進むきっかけになった。阪神大震災や東日本大震災でも発生した。対策事業で、新潟市は自治会別の説明会を始めた。皮切りとなった江南区の天野中前川原自治会は16日に開かれ、住民約50人が出席。土地所有者の負担金や工法などについて市の担当者と意見を交わした。

 液状化対策は江南区天野地区、西区寺尾周辺、黒埼地区を対象に検討。市は10月までに全体説明会を2度開いており、今後は自治会別の説明で事業への理解を深めてもらうとしている。市によると、今のところ年末までに19自治会で予定している。

 初回となった天野中前川原自治会はこの日、地元自治会館を会場に、出席者を入れ替えて2度説明を行った。住民からは負担金の軽減や、全ての土地所有者の...

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