シルクスクリーン印刷でオリジナルトートバッグをつくる品田靖さん。地元イベントの景品として注文を受けた=十日町市松代
シルクスクリーン印刷でオリジナルトートバッグをつくる品田靖さん。地元イベントの景品として注文を受けた=十日町市松代

 新潟県十日町市の松代地域で親子3代続く「町の洋服屋さん」が、創業100年を迎えた。車社会が進むなどして売り上げが落ち込む中、オリジナルTシャツづくりに活路を見いだした。きっかけは大地の芸術祭。世界的アーティスト、草間彌生さんとの出会いだった。(十日町支局長・長谷川純也)

 この衣料品店は有限会社ハマダヤ。「まつだい工房ふくすけ」名義で、シルクスクリーン印刷を使いTシャツなどオリジナル商品を製作する。社長の品田靖さん(66)で3代目だ。

 2003年の第2回芸術祭で受けた衝撃を、品田さんは忘れられない。

 総合ディレクターの北川フラムさんに、グッズを売る「草間彌生ショップ」として、店を貸してほしいと...

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