平和記念公園で上越日豪協会の関勝代表の話を聞く名立中生徒=上越市川原町
平和記念公園で上越日豪協会の関勝代表の話を聞く名立中生徒=上越市川原町

 戦争と平和について学ぶ新潟県上越市の名立中学校1年生が、直江津捕虜収容所があった上越市川原町の平和記念公園を訪れた。太平洋戦争中、収容所のオーストラリア兵捕虜60人が強制労働などで亡くなり、戦後、日本人警備員8人がその責任を問われ刑死した。こうした歴史を語り部から聞き、改めて平和の尊さを考えた。

 総合学習の一環で、生徒15人が7月上旬に公園を訪れた。

 園内には、死亡した捕虜と刑死した警備員を追悼する慰霊碑が離れて設置されている。生徒を案内した上越日豪協会の関勝代表(82)は、その距離について「60人もの仲間を失った元捕虜と、戦犯として処刑された日本人警備員の遺族の間には乗り越えることが困難な...

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