
史跡佐渡金山の坑道を視察する旅行会社社員ら=佐渡市相川地区
「佐渡島(さど)の金山」「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。の世界遺産登録1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。を見据え、新潟県などは訪日旅行会社などを対象に佐渡市内で視察ツアーを行った。参加者は金山やたらい舟体験といった佐渡の魅力を体感した。
佐渡でのツアー商品づくりや観光情報の発信に役立ててもらおうと、県が企画した。首都圏を中心に県内外の旅行会社や、海外向けに観光情報を発信するメディアなど10社12人が参加した。
ツアーは7月11、12の両日行われた。2日目は、江戸時代の坑道を公開する「史跡佐渡金山」のほか、北沢浮遊選鉱場跡などを見学した。金山では、採掘方法や歴...
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