
「佐渡島の金山」のシンボル「道遊の割戸」=7月27日、佐渡市
新潟県の「佐渡島(さど)の金山」が7月27日、世界文化遺産として登録されることが決まった。最大の価値は、ヨーロッパなど海外では機械による採掘を行っていた時期も、江戸幕府の鎖国の影響で手作業による採掘を続け、技術力や生産体制を高めた点にある。そうした実態を今に伝える物証が数多く残ることも、評価につながった。
佐渡金山は2エリアで構成される。その一つ「相川鶴子(つるし)金銀山」は硬い岩石の中の金銀を採掘した鉱山だ。佐渡金山のシンボルとして知られる「道遊の割戸(どうゆうのわれと)」は、...
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