
日本を代表する野外音楽イベント「フジロックフェスティバル」が7月26日~28日、新潟県湯沢町の苗場スキー場で開かれた。2024年で苗場での開催は25回目の節目を迎えた。テクノポップの開拓者として知られるドイツのグループ・クラフトワークは、23年3月に亡くなった坂本龍一に「戦場のメリークリスマス」を捧げ、元オアシスのノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズはオアシス時代の曲を熱唱。期間中、200を超えるアーティストが熱い演奏を繰り広げ、主催者発表によると、25日の前夜祭も含めて延べ9万6000人が訪れた。来場者は川で遊んだり、木陰で寝転んだり。音楽と自然があふれる空間を、全身で満喫した。

7月26日、フジロックフェスティバルは快晴の下で開幕を迎えた。会場の苗場スキー場は標高およそ1000メートル。天気が急変してもライブを楽しめるよう、装備をバッチリ固めたフジロッカーたちは、まず入場ゲートで記念写真を撮るのが定番だ。

26日のメインステージ「グリーンステージ」のライブ開始前、ステージの進行役が「今年、フジロックが苗場に来て25回目です。25回目の苗場フジロックを楽しんでちょーだい!」と呼び掛けると、会場から大きな歓声が上がった。トップバッターに立ったのは、日本のバンド「インディゴラエンド」。「夜風とハヤブサ」で幕を開け、キレのあるギターサウンドに乗せて、川谷絵音が失恋と夏の哀愁を歌い上げた。
会場奥にあるステージ「フィールドオブヘヴン」では、...
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