
パリ五輪前最後の国内大会で優勝し、観客の声援に応える水沼尚輝=6月、長岡市
パリ五輪競泳日本代表の水沼尚輝選手(27)=新潟医療福祉大職員=が8月2日、男子100メートルバタフライの予選で2度目の五輪に挑む。2022年に日本新記録を樹立し、22年の世界選手権で銀メダルを獲得。しかし、その後は出口の見えないスランプに陥った。もがき、苦しみ、復活を遂げる中で得たものは「自分を信じること」だった。
栃木県出身。高校までは無名の存在だった。新潟市北区の新潟医療福祉大に進学後、同郷の下山好充監督の指導で成長を遂げ、...
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