パリ五輪第7日の1日、セーリング男子iQフォイル級の競技を行い、富澤慎(トヨタ自動車東日本・新潟県柏崎市出身)は第13レースを終え18位となり、上位10艇による最終のメダルシリーズ進出を逃した。

◆「今からトップに追いつけない」一線からの引退示唆

 40歳の挑戦が終わった。セーリング男子iQフォイル級の富澤慎は予選を総合18位で終え、メダルシリーズに進めなかった。レース後、「いかに攻めたレースができるか。その目標は達成できた」と後悔を口にしなかった。

 適度な風が吹いた初日は6位発進も、風が強まった2日目以降は体の大きい海外勢が有利になった。「トップ集団とのスピード差は桁違いだった」。3レースを行った最終日は9位が最高。経験と技術だけではカバーし...

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