
県北豪雨を受け、小岩内集落を流れる沢「居浦」に設けられた床固工。周囲にあった多くの雑木は水害の時に流された=8月3日、村上市小岩内
2022年8月3日から4日にかけ、新潟県の村上市や関川村に甚大な被害をもたらした県北豪雨から2年がたった。最も被害の大きかった集落の一つが約30世帯が暮らす荒川右岸の村上市小岩内(こいわうち)。この2年間で砂防ダムや床固工などが新たに設けられたものの、今も強い雨が降ると住民は不安を感じる。水害の恐ろしさはなお鮮明で「いち早い避難が大事だ」と気を引き締める。(村上支局長・土田潤)
夏の強い日差しが照り返し、真新しいコンクリートの白さが際立つ。小岩内集落の高台の住宅地へと流れ込む沢「居浦(いうら)」には、五つの床固工が7月下旬に完成したばかり。傾斜を緩くし、土砂が集落に流れ込むのを止めるため、県...
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