5年ぶりに公開された金銅虚空蔵菩薩懸仏=8月8日、上越市三和区の五十君神社
5年ぶりに公開された金銅虚空蔵菩薩懸仏=8月8日、上越市三和区の五十君神社

 新潟県上越市三和区所山田(しょやまだ)の五十君(いぎみ)神社で8月8日、例大祭があり、県指定文化財の「金銅虚空蔵(こんどうこくうぞう)菩薩懸仏(ぼさつかけぼとけ)」が5年ぶりに公開された。長く受け継がれる小さな仏像を氏子らはいとおしそうに見つめた。

 懸仏は高さ5・7センチで、直径約15センチの鏡板上にある。左手に宝珠、首にガラス玉を連ねた飾りがあり、切れ長の目に小さく結んだ口元から、約700年前の鎌倉時代末期の作とされる。毎年8月8日の例大祭で公開してきたが、新型コロナウイルス感染禍で2020年から中断していた。

 所山田町内会は1200年続く由緒ある神社と懸仏を知ってもらおうと、例大祭への参...

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