交番の統合により閉鎖が決まっている新潟署万代交番=新潟市中央区万代4
交番の統合により閉鎖が決まっている新潟署万代交番=新潟市中央区万代4

 商業施設や百貨店が並び多くの人でにぎわう新潟市中央区の万代地区。このエリアの治安を守るのが新潟署万代交番(万代4)だが、「交番が統合されてなくなると聞いた」との情報が新潟日報社の「もっとあなたに特別報道班」(もあ特)に寄せられた。県警は近隣の交番との統合を既に決めており、住民からは「繁華街に交番がなくなると心細い」との声も聞かれた。(報道部・林康寛)

 県警によると、新潟駅周辺整備事業に合わせ、万代交番と新潟駅前交番(花園1)を閉鎖、統合し、同駅万代広場に新たに交番を開設する計画だ。統合の時期は、新潟市が2025年度に全面開業を目指す広場の整備の進捗(しんちょく)状況に合わせる。

 万代地区の住民でつくる宮浦自治会の樋口俊成会長(66)は2月、住民に交番統合について説明すると「痴漢が多発しており、駆け込む場所が必要」「迷惑行為に対応してもらうよりどころだった」「万代シテイを守るとりでがなくなると不安だ」などと、交番の維持を望む声が上がったという。

 万代地区の近くに住む団体職員の男性(68)は、家族と頻繁に同地区を散歩しており「交番があると、見守られている気持ちだった。にぎやかな場所なのに、どうしてなくなってしまうのか」と話した。

 一方、新潟駅前交番が位置し、新交番からも近い新潟駅万代口の東大通1丁目自治会の大屋和弘会長(60)は「飲食店が多く、夜間はけんかや飲酒運転もある。警察官が増えて規模が大きくなれば安心だ」と歓迎する。ただ「万代地区の住民からすると、交番があることが安心につながるのでは」と気遣った。

 県警は、新しい交番に配置する警察官の人数やパトカーの台数などは未定としているが、2交番の統合により規模が拡大し、体制が強化されることで、事件や事故に効率よく対応できるようになると説明する。

 これに対し、宮浦自治会の樋口会長は「事件などへの対応能力が今より下がらなければ、大きな心配はない」と話す。ただ、最近では新型コロナウイルスの影響で減っていた人通りが戻りつつあり「やはり大きな繁華街だから、新交番から何分くらいで警察官が駆け付けられるかなど、詳しい説明がほしい」と訴えた。