市販の中華麺で再現した上越市のホワイト焼きそば
市販の中華麺で再現した上越市のホワイト焼きそば

 上越市のご当地グルメとして15年ほど前に誕生した「ホワイト焼きそば」。全国的なB級グルメ人気を背景にデビューし、地域活性化につなげようと関係者の期待も大きかった。ところが市民から最近「見なくなった」との声を聞いた。上越地域では糸魚川市のブラック、妙高市のレッドと合わせ3色の焼きそばとしても注目を集めた。白いソースがかかった焼きそばはもう食べられないのか。関係者に話を聞いた。(上越支社・三岡東之)

 ホワイト焼きそばは、米粉を活用する市の事業として、飲食店組合の有志らが米粉入りの麺を作り、2011年に完成した。推進活動に携わった桑原尚二さん(60)は「雪のイメージや、上杉謙信が白い頭巾をかぶっているなどから、ホワイトに決まった」と経緯を説明する。

 ホワイト焼きそばは、上越産コシヒカリの米粉30%入りの麺、上越の食材を使った具材、見た目は雪やコメをイメージした白色-などが条件。味付けや食材は自由で、約30店舗で販売をスタートさせた。野菜やキノコなどを具材に牛乳でコクを加えたあんや、隠し味に魚しょうで味付けするなど各店が工夫を凝らした。

 市内外のイベントに出店しPRしたほか、15年の北陸新幹線開業に向けて、上越市の魅力を伝える新しい食として話題にもなった。しかし、米粉入りの麺は特注でコストがかかり、提供店舗は減少。店自体の閉店もあり、現在取り扱う店はなくなった。イベントでは今春の高田城址(じょうし)公園観桜会で出店したが、今後の予定はないという。桑原さんは「新幹線開業までを一つの目標として取り組んだが、なくなったのは仕方がない」と話す。

▽糸魚川の「ブラック」、妙高の「レッド」は健在

 一方、糸魚川のブラックと妙高のレッドは現在も、それぞれの地域で提供されている。

 ブラック焼きそばは、...

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