
三島億二郎の足跡を分かりやすくつづった伝記を手にする著者の石坂智惠美さん=長岡市台町2
新潟県長岡市の市民有志でつくる三島億二郎顕彰会は、戊辰戦争後の長岡の復興に尽力した三島億二郎の生涯を描いた伝記を出版した。史実を基に創作シーンも交え、三島の思いや実行力、功績を分かりやすく伝える。関係者は「三島の精神を子どもたちに学んでほしい」と思いを込める。
三島は下級武士の家に生まれ、戊辰戦争後に長岡藩大参事、新潟県古志郡長などを務めた。士族や町民が同じ立場で語り合う「ランプ会」を開き、学校や銀行、病院の設立に奔走。農民の豊かな暮らしを目指し、北海道の開拓にも力を入れた。
「長岡の三傑」の一人とされるが、河井継之助、小林虎三郎に比べて知名度は高くない。顕彰会は小中学生向けの書籍を企画し、...
残り332文字(全文:632文字)