
佐渡金山の世界遺産登録に向けて、「佐渡に恩返しがしたい」と話す宮田亮平さん=東京都内
昨年3月まで文化庁長官を務めた新潟県佐渡市出身の金工作家、宮田亮平さん(76)が新潟日報社の取材に応じ、政府が世界文化遺産に推薦した「佐渡島(さど)の金山」について「手掘りであれだけの鉱脈を掘り、江戸幕府の財政を支えた。世界中の人に価値を知ってもらいたい」と期待を示した。財政の安定によって生まれた多彩な文化は海外にも波及したとして「金山が世界の豊かな芸術をつくったとも言える」と強調した。(東京支社・遠藤寛幸)
宮田さんは2016年4月から5年間、文化庁長官を務めた。17年にはポーランドで開かれた世界遺産委員会に駆けつけ、「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」(福岡)の登録に携わった。
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