日本酒ファンづくりに取り組み25年となった「あさひ日本酒塾」。今年始めた超ビギナー編には、多くの若者が参加した=新潟市中央区
日本酒ファンづくりに取り組み25年となった「あさひ日本酒塾」。今年始めた超ビギナー編には、多くの若者が参加した=新潟市中央区

 新潟県長岡市朝日の朝日酒造が取り組む「あさひ日本酒塾」が、25年目を迎えた。蔵人らが消費者と触れ合い、日本酒の魅力を伝えてきた。酒造り体験を盛り込んでファンの心をつかみ、近年は日本酒になじみの薄い層に焦点を当てた企画も展開。時代に合わせ、模索しながら消費の裾野拡大を目指している。

 日本酒塾は2000年、当時の平澤亨社長(故人)の肝いりで始まった。1985年に生まれた朝日酒造の代表銘柄「久保田」をはじめとした地酒の注目が高まり、特定名称酒が浸透してきた頃だ。

 しかし、ブームが先行し、酒造りへの思いが十分理解されていないという懸念があったという。広報課の小嶋基成さん(46)は「お客さんに直接伝え...

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