
フランス・パリで新潟清酒をPRした「サロン・デュ・サケ」=2023年9月
新潟県産日本酒の輸出量が2年連続で3000キロリットルを超えた。海外の日本食ブームや旺盛なインバウンド需要を背景に好調を維持した。国内市場が縮小する中、県内酒造各社は米国や韓国を中心に海外の販路拡大に力を入れる。
30カ国以上に輸出する朝日酒造(長岡市)は、韓国向けが堅調だった。韓国では手頃な値段の日本酒が人気だが、高価格帯の「久保田」は富裕層に親しまれており、「千寿」や「純米大吟醸」が伸びた。
遠藤好一取締役海外事業部長は「日本酒が定着するにつれ、純米酒など酒の種類に興味を持つ人が増えた」と説明する。
米国は新型ウイルス禍でコンテナ不足に対応するため在庫を手厚く確保する動きがあり、2022...
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