90歳を目前に論文執筆など研究活動を精力的に続ける風間辰夫さん=新潟市中央区
90歳を目前に論文執筆など研究活動を精力的に続ける風間辰夫さん=新潟市中央区

 日本の鳥類の研究拠点である山階鳥類研究所(山階鳥研、千葉県)は、研究所に800点以上の貴重な鳥類標本を寄贈したとして、鳥類研究を長く続ける風間辰夫さん(89)=新潟市中央区=に、研究所総裁を務める秋篠宮さまの名前で感謝状を贈った。風間さんは「標本は、これからの鳥類の研究や保護に役立ててほしい」と話している。

 風間さんは新潟県警や県庁の職員を務め、県愛鳥センター紫雲寺さえずりの里(新発田市)などで30年以上、鳥類行政に携わった。

 この間、鳥が衝突しやすい高層ビルの関係者らと連絡を取り合うなど、県内外に情報網をつくって個体を集め、標本作製に取り組んだ。

 山階鳥研が2018年にまとめた「風間辰夫氏...

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