講談を通して平和の大切さを訴えた講談師の神田香織さん=新潟市中央区東万代町
講談を通して平和の大切さを訴えた講談師の神田香織さん=新潟市中央区東万代町

 太平洋戦争で原爆が投下された広島の様子を少年の視点で描いた漫画「はだしのゲン」を基にした講談などを通し、平和について考える集会が8月31日、新潟市中央区の万代市民会館で開かれた。約90人が迫力ある語りに聞き入った。

 市民有志が企画。福島県出身で、平和や原発事故の教訓を発信する講談師、神田香織さん=埼玉県=が講談を披露した。

 講談は、漫画「はだしのゲン」や、広島で被爆した作者の中沢啓治さんのエッセーを基に制作した。

 神田さんは講談で、ゲンの父が戦争に反対したため「非国民」と呼ばながらも力強く生きた一家の絆や、傷ついた人々であふれた原爆投下直後の広島の惨状を切々と表現。「戦争に運命を断ち切られた...

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